一本松 題字

1997.8.10   第2号   編集発行 片野尾公民館

 

公民館長あいさつ

 

公民館活動にご協力を

          公民館長  宇治 金吾

就任の際に、ああしよう・こうもしよう、と自分なりに構想をめぐらせていたものの、半年が過ぎ、お盆になってしまったいま、何事も一朝一夕には成就しないものだとつくづく感じております。

地域活性化の原動力となって、村づくりを考え、遂行するのが公民館の任務かと思います。上半期の行事は、区民の皆さんのご協力でどうにか消化できたように思います。今後は年に一度の盆踊り、そして、10月には前浜中学校の竣工を記念して、初めての水津・岩首地区合同運動会、その他の事業の人集めに、役員一同知恵をしぼっているところです。
盆踊りは、例年の例を見ますと参加人数が少なく、今年は休んだらどうか、という意見もありました。
また、運動会となりますと、大部落の割りに応援団が少なく、集合も遅れがち。やはり、役員の能力が問われるのは人集めですし、参加者の数は村の団結力・活力を示す目安にもなります。

公民館の行事は若けぇ〜もんがやりゃあ〜いいんだ、オラ〜山の仕事が忙しゅうてダメだ。どうせ、ごぜむアンちゃんが館長だし、おれ一人行かんたって等々。そんなこと考えないで、片野尾の将来のために、また、自分自身のためにも率先して参加してほしいと思います。

公民館はみなさんの区費で運営されているのです。残る任期中私なりに勉強していきますが、役員各位のご協力はいうまでもなく、村民のみなさんの温かいご指導・ご支援をお願いいたします。

 

区長あいさつ

 

考えよう 村の未来(あした)

          区長   宇治 一夫

村をさわがせて引き受けた区長二年目も、間もなく上半期が過ぎてしまう。ようまあここまでこれたものである。

ところで、21世紀の村づくりを構想してもらう『21村づくり委員会』をつくらせてもらったが、まだ始動しそうにないその委員会への期待は大きい。もちろん、地方の時代とか、ふるさとづくり運動など、世間の言葉に刺激されてつくった面を否定しないが、私にすれば、40年間の役所生活と、区長という責めを二年も続けて、2、3人の役員などの発言で村づくりをする時代はもう終わったと思うからである。

特に、村人が村に愛着をもつには、村人一人ひとりが村づくりを考え、そして、大人も子供も、村のどこかに責任をもってもらうことが大事だと思っている。

そんなことに思いをめぐらすと、年寄り社会の農業のこと・漁業のこと・そして観光のこと。つまり、村の三大事業をみんなで考え、片野尾の未来に子供たちも希望をもってもらいたい、との願望が湧いてくる。
あれやこれや考えて、委員に委嘱したのは三十余名になった。
その三十名にはそれぞれ出身母体があるから、その仲間と話し合いを深め会議に臨んでほしい。
要は、明日の暮らしへの基盤を再構築するため、また、住みよい生活環境づくりへ、すばらしい計画がまとめられることを期待している。

 

役員体制(平成九・十年度)

館長
宇治 金吾
副館長
薮田 亨
庶務
金子 輝雄
会計
金子 敦広
社会環境部
 
部長
小坂 泉
副部長
小坂 登
部員

山崎 利夫
後藤 清一
宇治 一久
三浦 良治
吉田 武治
金子 康司
金子 和由樹
津村 正明
村上 敏

◇文化教養部
部長
金子 吉晴
副部長
藤岡 正典
部員
山口 敏則
宇治 満
三国 二郎
体育厚生部
部長
三国屋 陽一
副部長
吉田 浩昭
部員

小坂 学
宇治 健一

◇コミュニティ部
部長
小坂 四郎
副部長
小田 誠
部員
渡辺 一弥
相談員
薮田 亨
金子 輝雄
   
婦人部
部長
薮田 一代
副部長
後藤 まき子
歌舞伎保存会
会長
宇治 金吾
副会長
薮田 亨
部長
宇治 栄
副部長
宇治 義久
幹事
金子 勝美
宇治 忠文
庶務会計
土屋 和朗

 

事業計画

◇社会環境部
1)どんど焼き
2)公民館大会
3)春祭り(ちょうちん)
4)農休み慰安旅行
5)クリーン大作戦
6)クリーン大作戦
7)盆踊り大会

◇文化教養部
1)市民カラオケ大会
2)映画会
3)講演会(春・秋)
4)仏教講話

体育厚生部
1)バレーボール大会(春・秋)
2)卓球大会(前浜・市)
3)地区運動会
4)市バドミントン大会

◇コミュニティ部
1)市政・県政報告会
2)美しい村づくり計画
3)各団体間の連絡調整

◇婦人部
1)敬老会
2)料理教室
3)エアロビクス教室

歌舞伎保存会

【歌舞伎定期公演】
1)歌舞伎:一谷嫩軍記 須磨の浦の段
2)歌舞伎:一谷嫩軍記 熊谷陣屋の場
3)時代劇:赤城の夜嵐、板割の浅太郎
4)その他:民謡・舞踊等


21村づくり委員会 始動

前段にも区長さんから投稿いただきましたが、初総会で設置が決定されていました、あしたの村づくりのための委員会が、区長さんから、委員の委嘱と諮問事項が示され、9月末を目標に審議が始まりました。
その委員のみなさんと、諮問の内容についてお知らせします。

 

第一部会

【山間地農業の振興】

  1. 農業に対する地区民の意識調査と分析
  2. 農業水利の現状把握
  3. 盤整備のブロック構想
  4. 導入する制度事業
  5. 意識啓発活動の展開
部会長
後藤 清左衛門
副会長
小田 誠
書記
三国屋 陽一
委員

金子 一夫
三浦 数馬
金子 敦広
宇治 操
三国 允
三国 二郎
小坂 泉
後藤 八千代
薮田 亨

   

第二部会

【漁港施設用地、並びに背後地の活用】

  1. 漁港施設用地にどんな施設を張りつけるか
  2. 背後地利用の施設をどんなものにしぼるか
  3. 一連の施設整備費対策
  4. 導入する制度事業名
  5. 住民負担の方策
  6. 施設の管理運営対策
  7. 第十次漁港整備計画への要望取りまとめ
部会長
宇治 義昭
副会長

土屋 和朗

委員

村上 佐十
渡辺 逸代
宇治 金吾
宇治 昭
金子 輝雄
藤岡 正典

 
 

第三部会

【風島弁天周辺の多目的利用計画】

  1. スキューバダイビング事業導入の是非
  2. 小学校跡利用と海浜公園の活用策
  3. 観光関連会社設立の是非
    • レジャーボート
    • スキューバダイビングセンター
    • 海水浴場
    • キャンプ場
    • 売店
  4. 事業展開のための資金対策
  5. 水津との共同事業化の是非
  6. 風島周辺における観光施設の管理方策
部会長
小坂 四郎
副会長
宇治 義久
委員

金子 富夫
清田 千冬
宇治 栄
宇治 久遠
小坂 静波
清田 一
小坂 光雄
津村 オノエ

 
 
将来を見通す難しい課題ですが、委員のみなさんの熱心な討議により、夢のもてる、村から出ている若者がふるさとに帰ってきたくなるような、すばらしい計画づくりを期待したいものです。

 

全国に向けて

全国に向けて子供歌舞伎特別公演

        片野尾小学校 校長   橋本 定男

この10月、全国生涯学習フェスティバルが新潟県で開催されます。その一会場に佐渡地区が選ばれ、10日から3日間、様々な事業が行われます。その最終日の12日(日)午前、佐和田のアミューズメントにおいて、特別公演として子供歌舞伎が演じられることになりました。
市から「全国に子供歌舞伎のすばらしさを」との強い要望が来たのでしたが、、今年は大人歌舞伎の年。連続して歌舞伎保存会の方々に指導をお願いするわけです。何より子供たちが大変です。保護者の皆様にも大仕事です。引き受けるには、地域・家族・学校の三者で一緒に「川をとびこえる」ようなところがありました。子供たちに最大級のプラスになるのであればと引き受けることにし、引き受ける以上は最高の公演を目指す、と話がまとまったのでした。

7月8日、発会式と台本の読み合わせ。子供たちはかなりよく覚えていて安心しました。23日には立ち稽古、8月1日には「鳴り物」も加えるというハイペースで練習が進んでいます。
新聞やテレビから子供たちが取材を受けることも始まっています。見ていると「堂々とした自信」がかんじられ、『子供歌舞伎は子供を育てる』と改めて思います。
5月に教育実習に来た卒業生の小田紀子さんが「子供歌舞伎をやったことを誇りに思っています」と言い切ったものです。

中学生になった5人、そして転校生で1名増となった小学校に、最大級の思い出と最大級の誇りが生まれることを信じています。
ご支援をよろしくお願いいたします。

※8月23日(土)正午から、NST『いい旅・夢気分』で子供歌舞伎取材が放映されます。

 

交通事故に注意

今まで、水津・岩首地区内に交通事故があったということを聞きませんが、6月9日片野尾、17日豊岡、22日岩首地区内と、たて続けに交通事故が発生しました。

22日の岩首の例などは、自転車に乗っていた小学一年生が、軽トラックと衝突し、内臓破裂等の重傷を負い、一週間ほど意識不明の状態が続いていました。
余りの事故の多さに危機感をもった市や警察は、早速事故防止緊急対策会議を開いたり、全戸にチラシを配布したりして注意を呼びかけました。

交通事故は、飲酒運転、スピードの出しすぎ、気のゆるみなどによって起こされますので、『歩行者』も含め、おたがいに気をつけましょう。
また、片野尾は道路がせまく、他の地区より路上駐車が多いので、車の前後から、特に子供、老人の飛び出しによる『大事故』が予想されます。みんなが安全に気をつけると共に、路上駐車をしている人は地区中央の県道や漁港の空き地へ車を駐車するなどして、日頃から交通安全に心がけてほしいものです。

 

みんな盆踊りに来てくらんしやぁ〜

公民館では、今年も8月14、15日の2日間盆踊りを行います。
近年、踊る人も観る人も余り多く来てくれませんが、昔から伝えられ、伝承されてきたこの行事をなくしてはならないと、いろいろ趣向をこらしてお待ちしています。
当日は、福引きのほか昔なつかしいラムネ販売・ヨーヨー釣り・景品持ち帰りの輪投げなどを予定しています。時間は両日とも8時から9時半まで行います。どうぞおさそいあわせて大勢おいでください。

 

前浜中学校 竣工式おこなわれる

水津・岩首両中学校の統合が決まり、水津の地主さん方のご理解により平成5年度・用地造成工事、平成6年度・校舎建設工事、平成7年3月竣工・4月から前浜中学校が開校になりました。

その後、屋内体育館建設工事、グラウンド・プール・相撲場建設工事等、全体計画のすべてを完了し、6月28日に竣工記念式典と、祝賀会が盛大に行われました。
式典では、地域の人に初めて校歌が披露されましたが、この校歌の作詞者は、片野尾出身・新潟大学教授・清田文武先生(九郎左エ門)でした。

 

一本松の松枯れる

子供の頃から、海水浴場の横で、いつも私たちを見守っていてくれた一本松、すわさまのちょうちん祭り、ふるさとの心として50年経ってもあの頃と同じ姿だった一本松、その一本松が昨年の渇水のせいか、松くい虫のせいか、枯れてしまいました。片野尾のシンボルでもあり、公民館だよりのタイトルにもしただけにとても残念です。

 

編集後記

今年度は、公民館だよりの発行は計画されていませんでしたが、みなさんに知らせたい・知ってもらいたい・お願いしたいことなどがあり発行することにしました。
巻頭で館長も述べているように、地域を良くするため、役員も一致協力してがんばりますので、みなさんも公民館活動に、どうぞ参加くださるよう願って編集しました。
また、お年寄りや目の悪い人も読みやすいよう、文字をひとまわり大きくしてみました。

ご意見、ご要望はuzzy@e-sadonet.tvまでお寄せください。

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