一本松 題字
2007.12.24 第28号   編集発行 片野尾公民館

 

後藤副館長をはじめ、三人の片野尾区民の方々に今年一年を、 振り返って頂きました。

 

「今年一年を振り返って」
             公民館副館長 後藤 清一(清左ェ門)

副館長になって、はや一年が過ぎようとしています。去年の十二月に津村館長から副館長になってくれるように頼まれ、日頃の付き合いから引き受けたものの。この年になるまで子ども会以外の公民館活動は、手伝い程度の参加のみで、主になって行ったことはなく不安でしたが、津村館長をはじめ、役員の方々のおかげで、何とかここまで来れました。来年は公民館大会を始まりに四月には歌舞伎公演という大事業が控えており、益々、公民館役員の団結が必要となってくると思います。
この一年で感じたことですが、片野尾の人たちは、何かしようとするときに、最初は自信なさげなことばかり言っていますが、いざ本番になると本領発揮して、「てめいったもんだかっちゃ」と言わんばかりに、こなしていく様子に感心させられます。遠慮がちだが、やるときにはやるという片野尾気質≠ナ、これからもいろいろな事に向かっていけると思います。これからもご協力宜しくお願いします。

 

 

「前浜小学校の学校生活」
             前浜小学校五年 宇治 友貴(久平)


今年から僕は片野尾小学校ではなく前浜小学校に行くことになりました。片野尾小学校では歩いて登校していましたが、遠くなりバスで小学校に登校することになりました。歩くよりも楽ですが、月曜から金曜までバスが来る時間までに集合の場所に行かなくてはいけないので大変だと最初は思いました。
新しい小学校である前浜小学校は統合をし、岩首、野浦の人達も前浜小学校に登校します。交流会でしか会わなかった岩首や野浦の人達と話すことは最初難しかったです。
しかし、毎日、学校に行っているにつれて打ち解けていけるようになり、岩首や野浦の人達と気軽に話せるようになりました。
最初は学校なんてどうでもいいやと思っていましたが、いろいろな友達に話しかけてもらい学校がすごく楽しいと思えるよ 
うになりました。
僕はまた来年この前浜小学校にお世話になります。そして来年は僕が六年になり、みんなをひっぱっていく立場です。前浜小学校での一年は、僕に大きく影響をあたえました。
来年は今年よりもあいさつができ自分の言いたいことがちゃんと言える六年生になりたいです。

 

 

「今年一年をふり返って」
             
前浜小学校五年 金子 雛(九平)


私は、三校の学校に通っていました。
わけは、一番最初に両津に住んでいたので「両津小学校」に行っていて、次に引っ越しをして片野尾に来ました。それから「片野尾小学校」に行っていました。
それから、また、小学校が変わり「前浜小学校」になりました。あと「両津小」と「片野尾小」と「前浜小」に二年ずつ通っていたので、私はある意味ですごいなぁーと思いました。
その三つの小学校で、いっぱい友達ができて私は、すごくうれしいです。みんなの事は忘れません。今、「前浜小」に通っていて、いつも楽しいです。でも宿題は、あんまりです。いつも、楽しく明るく元気でよかったです。
来年の「しばい」を私はがんばって、おひねりをもらいたいし、いっぱい拍手をしてもらいたいです。

 

 

「健康の泉ゲートボールに興じて」
             
宇治 一夫(甚左ェ門)


つい先日のこと。新潟の保育園で孫たちの発表会があって、プログラムに「笑わないお姫様」という童話劇があった。
お城から一歩も外へ出たことがないお姫様が全く笑わないことを心配した国王が、姫を笑わせる催しを村人に命じたのである。村人のグループが入れ替わり立ち替わりお城を訪ねて、体操をやったりゲームをしたりするのだが楽しんでいるのは村人たちの方だけで、お姫様はどうしても笑わない。
そこで国王は、姫を大きな森へ連れ出し、その森で、村人総出で歌ったり踊ったりするのを見せたのである。それで姫が初めて笑ったという物語。

このダンスなどとは少々違うが、ゲートボールをやっていると、つい大きな声を出したり、また笑ったりと腹の底から声が出ることを思うと森の中で、大勢の村人が踊るダンスなどを見たお姫様が。心を動かしたことにつながる。
ゲートボールは、今日では老人向けのスポーツのように受け取られているが、これは遊びが少ない子供達のためにと、北海道で考え出されたスポーツだと言う。
爽やかな海岸にある片野尾のコートは、タテ十五bヨコ二十bで、ボールがゴールする数を競うのがゲートボールであるが、ゴールするには三ヶ所のゲートを通らねばならず、特に第一ゲートを通すのが大変だ。第二、第三ゲートも相手に邪魔されてアウトになったり相手に先を越されたりするので、そこをどう先攻するかの作戦に頭を使うことになる。また、一回の試合が三十分だから、半日やると少なくとも三時間は歩いたことになる。そして、ボールが第一ゲートを通過したときの快感や、相手のボールにタッチしたときの興奮はなんとも言いようがない。
つまりゲートボールは脳をはたらかせ、手足の感覚を鍛える技能訓練だから、正に老人の健康づくりにもピッタリのスポーツである。
繰り返すことになるが、私などは家の中にいては婆としゃべることはないし、婆も石の地蔵さんみたいなもの。ところがゲートボールをやっていると腹の底から声を出しているし、婆もはしゃいでいる。所謂、ストレスを解消していると言うことなんだろう。
その意味では、私と言う奴は下の下の人間だが、幸い村にはこのゲートボールを楽しんでいる仲間が十余人。六〇歳代の者だけではなく、八〇歳を超えた者も腕と心は達者な者ばかりだ。大会では優勝もした。
今年も全ての大会が終わり、この一年の反省会もすませたところだが大会に出れば出たで顔見知りもでき次に会ったときには話もはずむ。
年寄りが家の中にばかりいることは、孤独への道を突っ走るとも言われ、孤独は認知症につながるとも言われている。
だから時には仕事を忘れて、童話のお姫様のように外へ出て、大勢の仲間とガヤガヤワイワイやれば笑うことも、楽しみを持つことも多くなるのではあるまいか。人と人との心のつながりも広がる。
その場と機会が片野尾にはある。ゲートボールだ。健康で長生きするために、だまされたつもりで仲間に入っていただきたいものである。


▲全国・離島ゲートボール親善大会

 

秋のできごと


十月七日(日) 晴れ

水津から岩首までの分館が一堂に会して行われる「前浜地区運動会」が、今年も前浜中学校グラウンドを会場に開かれました。
小・中学生の徒競走や玉入れなど運動会ならではの風景が広がり各分館の観客席からは子どもや孫たちに声援が贈られていました。

また、分館対抗の種目では、長さの違うビニールひもを結んでゴールを目指す「どんどんのばせ」や風船がなかなか割れず気ばかりがあせる「アベック二人三脚」など、参加した選手たちは子どもたちにも負けないバイタリティ溢れる姿を見せていました。
特に片野尾・水津チームが圧倒的な強さを見せているのが「大綱引き」。足元の土が滑ろうとも、四戦連続の試合になろうとも負けることはなく他の分館もお手上げ状態です。綱引きで活気付いた勢いは、そのまま小学生から五十歳代までの選手が次々にバトンを渡す「年齢別リレー」まで続きます。小学校低学年の児童からスタートすると抜きつ抜かれつの(中には転倒もあり)展開にグラウンドのボルテージは最高潮に達します。やはり見た目でわかりやすいシンプルな競技は、いつの時代も盛り上がります。

二位に十二点の差をつけて、今年も片野尾・水津チームが優勝を飾りました。閉会式では審判長の前浜中城定先生が「両津地区で一番盛り上がるいい運動会だと聞いていましたが、地区や役員の皆さんが頑張る聞いた通りの素晴らしい運動会で感動しました。」と講評を述べました。夜の慰労会も十分に盛り上がりました。区民、役員のみなさんお疲れ様でした。

 

 

十一月三日(土) 晴れ時々曇

昨年から始まった前浜地区ソフトボール大会が前浜中学校のグラウンドで開かれました。元々、岩首地区で開催されていたこの大会は、小学校の統合などもっと前浜地区の住民同士がソフトボールを通して親睦を深めてもらおう計画されたもので、今回で二回目です。今年は四チームが参加してトーナメント形式で大会は進められ、ファインプレーあり、珍プレーあり、接戦の試合ありと、参加した選手たちは日頃の運動不足を解消しながらソフトボールを楽しんでいました。
一回戦で野浦・柿野浦チームと対戦した片野尾チームは、初回に十点を奪われる展開にも慌てず、一回の裏に二点、二回の裏に十八点と打ちまくり十四対二十八で二回戦に進みました。決勝戦でも勢いは止まらず赤玉・岩首チームとの試合は七対十三で見事、優勝することができました。

幹事地区の赤玉集落センターで行われた慰労会では、各賞の表彰式が行われMVP(最優秀選手賞)には片野尾チームの吉田武治さん(甚之丞)が選ばれ豪華(?)景品を手にしていました。来年の幹事地区は片野尾地区ですので、より多くの方々に参加して頂き親睦を深めて頂きたいと思います。

 

年末年始の火災予防について

本格的な冬を迎え、暖房器具など火を使用する機会が多くなり、火災の発生しやすい季節となりました。
これから年末年始にかけては、あわただしさから防火に対する関心が薄れがちになりますので次の点に注意し楽しいお正月を迎えましょう。

@外出前・就寝前には必ず火の元の点検を行いましょう。
Aストーブの周囲は、常に整理整頓しましょう。
B子どもの火遊びを防止するため、マッチやライターなどの管理はしっかりと行いましょう。

まだまだ注意しなければならない点はいくつもありますが、自分の家のことだけではなく、高齢者の暮らす隣近所への気配りもお願いいたします。

消防

 

ありがとうございます

前号の公民館便りを片野尾出身者 
の皆様へお送りしたところ、九郎左ェ門出身の清田美徳様から、「葉書や切手代など広報活動にお役立て下さい。」と、金三千円のご寄付がありました。清田様には本当に感謝申し上げますと同時に、今後の広報活動の中で有効的に活用させて頂きたいと思っております。清田様、本当にありがとうございました。

 

編集後記

▼今年三回目の公民館便り「一本松」の発行ですが、いかがだったでしょうか。区民のみなさんの声や表情が良くわかる便りにしたいと思い始めましたが、なかなか思うように構成できず年末まで来てしまいました。
▼来年こそは、みなさんから原稿を書いて頂き、バイタリティ溢れる公民館便りしたいと部員一同協力して取り組んでいきたいと思います。区民のみなさま、また、片野尾出身のみなさま、身近な出来事、日頃考えたこと、学生時代の思い出など何でも構いませんので原稿の依頼に伺った際には快く受け取って原稿を寄せて頂きたいと思います。
▼来年早々には歌舞伎公演があります。区民の方々には本番だけではなく役者の練習場にも顔を出して本番までの経過も併せて楽しんで頂ければと思います。それでは、良いお年を。


慰労会

ご意見、ご要望はuzzy@e-sadonet.tvまでお寄せください。

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