一本松 題字

2009.12.28   第34号   編集発行 片野尾公民館

 

ふるさと館で初の敬老会、開催

 

大勢の参加者が集まり、親睦を深めました。

九月二十五日(日)、片野尾ふるさと館で、「平成二十一年敬老会」が開かれました。
この敬老会は、婦人部が中心となって毎年開催しているものです。

敬老会

対象は片野尾区に在住する満七十歳以上の区民で、当日は五十二名の参加者が集まりました。
老人クラブの清田一会長による乾杯音頭で敬老会が始まりと、美味しい食事をとりながら、子どもたちによるトッキッキダンスや婦人部によるゲームに率先して取り組み、参加者たちは楽しいひと時を過ごしていました。
毎年開かれているこの敬老会の他区で活動している福祉会があり七十五歳以上のひとり暮らしのお宅や八十歳以上のお宅に訪問してお話をしたり弁当を届けたりするほか、保健師さんによる研修会を開催するなど高齢者のケアに努めています。
片野尾区に限らず、全国の各集落は高齢化社会へと向かっています。区民の年齢層構成や生活スタイルの変化に伴い、これまで機能していた事業や行事などについて対応できなくなる部分修正が必要な事柄が生じてくると思います。
今まで以上に、現状を見つめて区民全員でしっかり認識していくことが必要だと思います。

 

スポーツの秋だね

 

年間を通じて体育厚生部を中心にスポーツ・体育事業等を展開しているところですが、「スポーツの秋」というぐらい、この時期は様々な行事・大会がありましたので、参加選手の活躍とともにご紹介します。

 

 

前浜地区合同運動会

毎年恒例となっている「第十二回前浜中学校・前浜地区合同市民運動会」が十月十一日(日)に行われました。
秋晴れとなった前浜中学校のグラウンドには、水津から岩首までの分館が集まり、優勝目指して気持ちの良い汗を流していました。
片野尾小チーム(片野尾と水津分館)は、綱引き・リレーといった大量得点の種目までは眠っているかのように弱く、最後の美味しいところになると目を覚ます、というチームカラーが伝統です。
ただ、今年は午前中の種目から好成績を残していくという展開に、後半へのモチベーションが心配されましたが、綱引きでは他の二つの分館を引きずり回すという圧倒した活躍を見せ、昨年に引き続いての優勝となりました。綱引きで敗れた分館の選手は「何を食べたら、あの力が出るのんや。」と、呆然とした表情でつぶやいていました。
来年も大勢の区民の方が参加して頂きたいと思っております。選手はもちろんですが、応援にもぜひ足を運んで下さい。伝統の豪腕綱引きは一見の価値がありますので・・・。

 

 

意欲的に、駅伝大会へ参加

十月十八日(日)に開催された第32回両津駅伝大会に片野尾と水津の選手が「かたしょー」と「すいちゅー」の二チームを作って参加し黒姫漁協から両津支所まで五人でタスキをつなぐこの駅伝、途中雨に降られながらもゴールを目指しました。初めて参加した四名の選手は、リタイヤすることなく無事に駆け抜けました。
結果は「かたしょー」が27チーム中で7位、「すいちゅー」は23位と大健闘でした。
その日の打ち上げでは、興奮冷めやらぬ選手たちが、お酒の勢いも手伝い十一月十一日(土)に開催される南佐渡防火駅伝への参加を表明。
来る大会に向け、闘志を燃やす選手たちでした。「勢い」って大事ですよね。
朝から豪雨となった大会当日。赤泊・羽茂・小木を駆け抜ける南佐渡防火駅伝は、火災予防「119」に合わせて開かれております。
今回は「かたしょー」の一チームで望んだ六名の選手は、不慣れな土地でのランニングに少々不安そうでしたが、レースが始まってしまえば次に待っている選手のもとへ全力疾走、タスキをつないでいきました。
両津大会よりも荒れた天候でしたが、48チームの中で10位と堂々たる結果でゴールしました。また、遠くからよく参加して頂きましたと大会事務局からおけさ柿の特別賞が贈られ思い出に残る大会となりました。

 

 

成果を発揮!ゲートボール大会

片野尾漁港のみなと公園ゲートボール場で、練習を重ねている片野尾のゲートボールチーム。メンバーは十二〜十三名です。年間、いくつもの大会に参加しており、十一月二十六日に金井地区で開催された「佐渡市老人クラブゲートボール大会」では、準優勝を収めました。
この他、両津バレーボール大会では、弁慶クラブのAチームが優勝、Bチームが準優勝、女子の牛若チームが準優勝、卓球大会にも参加して善戦するなど、様々な種目の大会に参加して活躍しています。
適度な運動は健康な体作りにも大切なことです。また、スポーツを通して区内・区外の人たちとの交流や親睦も深められます。最近運動不足を感じる方は、手軽にできるウォーキングから始めてみてはいかがでしょうか。

 

一本松プレイバック

 

只今、広報部では公民館のホームページにて過去に発行したバックナンバーを随時、掲載しているところです。当時の様子を伺い知ることができる貴重な資料となっています。
そこで、バックナンバーの一部を随時紹介していきたいと思います。当時の様子がよみがえってくるのではないでしょうか。
今回は、一九九八年八月二十日に発行された一本松創刊号(第一号)を紹介いたします。

 

 

「片野尾公民館チャリティ歌舞伎公演 盛会に終わる」

片野尾小学校で開催されることになっていた定期歌舞伎公演を、阪神淡路大震災復興支援を兼ねたチャリティ公演として市民会館で開催したところ、みなさんの大きなご支援により会場は一杯、純益金七十万円と当日のカンパ一万三千余円を、市社会福祉協議会を通じて神戸市へ送りました。
これは、三年前、岡山県奈義町で開催された「全国歌舞伎サミット」で同宿し、同じ舞台にたった人形浄瑠璃の仲間の消息を案じた会員の発案がきっかけでした。
当日、会場は終始暖かい雰囲気に包まれ、伊豆野市長、当選されたばかりの清野県議会議員も激励に駆けつけてくださり、あいさつのなかで歌舞伎保存会の行動を高く称えてました。
早速、「あわ〜こうべ」の代表から、その後、神戸市長からお礼の便りがありました。皆さんご協力ありがとうございました。会員の皆さん長い間ごくろうさまでした。

 

「片野尾消防団県大会へ」

六月の市、七月の郡大会を勝ち進み、二十何年ぶりに佐渡地区を代表して、小型ポンプ操法県大会に片野尾消防団が出場の栄冠を勝ち取りました。選手はもちろん、部長を先頭に、部員一同毎日の練習に余念がありません。県大会優勝の栄冠に輝くよう、みんなで、応援しましょう。
また、出場には多くの経費が見込まれることから、善意のカンパを募っています。暖かいご支援をお願いします。

 

 

「閉校・水津中学校」

昭和二十二年以来、水津地区の生徒を育み、優秀な人材を世に送り出してきた水津中学校が、三月三十一日をもって四十八年の歴史に終止符をうちました。
三月十一日に開催された閉校式では、体育館をうめた学区民が、平和が丘にそびえ立つ、思い出多い校舎に別れをつげました。最後の卒業生となる宇治千春さんが、平和が丘という、いい響きのこの地に建つ、思い出多い校舎にお別れしなければならないのは、とても悲しいと、生徒を代表して別れの言葉を述べ、会場のあちこちからすすり泣きの声が聞こえました。水中・長い間ありがとう。閉校事業実行委員のみなさん、ごくろうさまでした。

 

「開校・前浜中学校」

昭和五十三年の両津市学校学区等審議会の答申以来、十六年に渡って続けられてきた岩首・水津の統合中学校が水津地区に位置が決定してから三年、水津地区は言うに及ばず、地主の皆さんの献身的な協力によって建設が進められていた前浜中学校が、四月一日に開校しました。
五日には入学式の前に開校式が行われ、両校の良き伝統を受け継ぎ、輝かしい校風を作る決意が、生徒代表から述べられました。新生『前浜中学校』の輝かしい船出をみんなで応援したいものです。

 

 

「優良分館実践発表」

八月五日、市公民館で開催された「両津市公民館役員研修会」で片野尾分館が優良分館として、代表の小坂館長が実践発表を行いました。
声の大きい独特の「四郎節」に、眠そうな目もパッチリ、ざっくばらんな話に笑い声がたえませんでした。特に、歌舞伎の練習が終わってからビールを飲んで、大声でけんかをする話などが楽しかったようでした。

 

 

「人間国宝 歌右衛門さんの返書」

十年前に佐渡を会場に開催された「全日本 子どものための舞台芸術大祭典」で、大会名誉会長をつとめ自らも歌舞伎を演じた人間国宝の中村歌右衛門さんが体調を崩し、舞台に立てないでいる、との新聞を見た片野尾小学校の児童が励ましの手紙を出しました。ところが、本人直筆の返事が届き、しかも、ひとりひとりの名前をしたためての返書に、感激・その甲斐か、その後舞台に立てるようになりました。よほど嬉しかったのですね。
これからも美しい舞台を見せてくださるよう応援しましょう。

 

今回の紹介は以上です。歌舞伎の話題や学校閉校・開校の分岐点となる話題など当時の懐かしい、また貴重な記事がいくつもありました。ホームページ上では随時更新していきたいと思いますし、今後も一本松で紹介していきたいと思いますので、お楽しみに。

 

お便りコーナー

 

「お礼」
          金子 正秋 (神奈川県相模原在住・喜平出身)

 

八月三十一日、金子喜平次郎火災の折には部落の皆様には、本当に驚かせる事となり、又、炊き出しや消防団の方の夜中までの見回り等、多くの方々に大変お世話になった事を聞き申し訳なく思っております。本当に本当に有難う御座居ました。
相模大野より二週間前に家族五人で帰省をし楽しい思い出を作り十八日に帰ったばかりなのに、三十一日の十二時半、実家が火事との一報を聞き震える程のショックを受け、とにかく帰らなければと思いすぐに車を走らせ夜中の十二時に佐渡に着きました。
翌朝、全焼した現場を見て涙が出ました。生まれ育った思い出の一杯の実家、何も出せないまま全部灰になってしまいました。ただ、呆然と立ち尽くすしかありませんでした。又、実家だけではなく井戸万作様方の家まで延焼させてしまい、申し訳なさで一杯です。本当にすみませんでした。
火事は思い出の品々も全部失ってしまいます。本当に気を付けなければ…と、痛感致しました。
まだお盆に帰った時の思い出が目の前に焼き付いて家の前で撮った写真等を見ると悲しくなってきます。
母も泣いていましたが、皆様の暖かい励ましで少しずつ立ち直っています。
ずっと片野尾で暮らしていているだけに部落の事が忘れられません。
これからもお世話になりますが、どうか、宜しくお願い致します。
部落の皆様やお手伝いして下った方に大変な御迷惑をかけてしまい申し訳ありませんでした。一本松の紙上をお借りし兄弟一同心よりお礼申し上げます。本当に本当に有難うございました。

 

速報 区役員選挙結果

投票方法が改変されて二回目となる片野尾区役員選挙が、11月29日に行われました。
開票結果は、次の通りです。

◆区役員選挙結果
有権者数 150人
投票者数 77人
投票率  51.3%


◇区役員












◇監査委員

◇公民館長

◇農家組合長


小田 誠(藤左ェ門)
三国修一(藤内左ェ門)
三国二郎(与一左ェ門)
宇治 昭(彦五郎)
三国 豊(源十郎)
藤岡正典(浄願寺)
薮田 亨(次郎右ェ門)
宇治 栄(平次郎)
後藤國臣(弥六郎)
宇治金吾(五左ェ門)
金子輝雄(与三郎)


土屋和朗(半四郎)

後藤清一 (清佐ェ門)

織田悦男(助佐ェ門)

 

◆区長・会計選挙結果
有権戸数 57戸
投票戸数 32戸
投票率  56.1%


◇区長

◇会計


三国 豊(源十郎)

宇治義久(半平)

なお、副区長は前年区長の宇治義久(半平)となり、公民館長の後藤清一(清左ェ門)と農家組合長の織田悦男(助左ェ門)は来年も引き続きの任期となります。

 

 

 

選挙

 

お楽しみ映写会

十月十六日(金)に片野尾ふるさと館で広報部主催による「お楽しみ映写会」を開催しました。
これは、映画を鑑賞する機会が少なくなった子どもたちに、映画に親しんでもらうと計画されました。
当日は親子名が訪れ、ディズニーのアニメなど三本の映画を鑑賞しました。
大きなスクリ八ーンに写し出された映像と迫力ある音声、そして、八ミリ映写機の「カタカタ」という懐かしい音がかもし出す空間の中で、子どもたちは、歓声を上げたりして楽しんでいました。
広報部では、今後も定期的に映写会を実施していきたいと思います。

 

編集後記

今年もあっという間に過ぎ去りました。竣工したふるさと館では交流会や各種の会合などに活用されています。

▼今後はこのふるさと館が、「片野尾史の証人」となって区の行末を見つめ、大勢の人たちの軌跡がここに残っていきます。
▼いつの時代を振り返っても、区民の笑顔が溢れている事を祈るばかりです。

ご意見、ご要望はuzzy@e-sadonet.tvまでお寄せください。

トップへもどる

inserted by FC2 system