一本松 題字

2010.12.26  第37号   編集発行 片野尾公民館

 

片野尾区役員選挙実施 〜新区長、新公民館長選出〜

 

投票方法が改変されて3回目となる片野尾区役員選挙が、11月28日に行われました。投票は午前中に議員・公民館長・監査委員・農家組合長の選挙、午後に区長と会計の投票が行われました。開票結果は、次の通りです。


◆区役員選挙結果

有権者数 139人
投票者数 91人
投票率  65.4%

◇区 議 員
三国二郎 (与一左ェ門)
小田 誠 (藤左ェ門)
宇治 栄 (平次郎)
後藤國臣 (弥六郎)
宇治 昭 (彦五郎)
藤岡正典 (浄願寺)
宇治義久 (半平)
薮田 亨 (次郎右ェ門)
三国修一 (藤内左ェ門)
宇治金吾 (五左ェ門)
金子輝雄 (与三郎)
◇監査委員
土屋和朗 (半四郎)
◇公民館長
小坂 学 (茂一郎)
◇農家組合長

織田悦男 (助左ェ門)

 

◆区長・会計選挙結果

有権者数 53人
投票者数 37人
投票率  69.8%

◇区 長
三国修一 (藤内左ェ門)
◇会 計

小田 誠 (藤左ェ門)

なお、副区長は前年区長の三国豊(源十郎)となります。

 
選挙結果は以上です。区長および公民館長のあいさつについては、次号に掲載させて頂きます。

 

片野尾話題あれこれ

振り返れば、あっという間に年の瀬です。ですが、夏の話題から遡って紹介したいと思います。

 

 片野尾誌刊行記念行事、開催

8月7日(土)に片野尾ふるさと館を会場に「片野尾誌『佐渡の海村風土記』刊行記念行事」が開催されました。
最初に刊行委員長を務めた宇治一夫さんが7年の歳月をかけて刊行に至った苦労話を語りました。続いて監修者である佐藤利夫先生が「むらは元気だ」という題目で講演、最後全日本離島センター広報課の三木剛志課長が「離島の現状と将来」という題目で講演を行いました。
夕方からは関係者の方々を囲んで祝賀会が開かれ、舞踊披露やカラオケなどで大変盛り上がりました。

 

 

 ふるさと親睦交流会と盆踊り大会

8月15日(日)、毎年恒例のふるさと親睦交流会と盆踊り大会が行われました。前日が雨だったため、当日は天候が心配されましたが晴天に恵まれました。
交流会では、村の精鋭が素潜りで捕ってきたカキやサザエを炭火で焼き、同じく素潜りで捕ってきたシタダミを煮て振舞いました。片野尾のシタダミはとても大きく味も抜群です。そのほか刺身やカニ、タラ汁も用意して、参加者を待ちました。
夕方に近づくにつれ参加者の方々が集まり会場が満員になると、近況や思い出話しに花を咲かせていました。
盆踊り大会が始まると、さらに人が増え、たこ焼きやカキ氷、ラムネを買い求める人や婦人部主催の輪投げを喜んで行う子どもなど縁日のような賑わいでした。今年も大勢の方々にご参加いただきありがとうございました。また来年も色々な片野尾の味を用意してお待ちしております。

 

 

 新しい消防ポンプの試運転

9月12日(日)片野尾消防団に新しい消防ポンプが導入されました。
これは佐渡市消防本部が随時、各消防本部のポンプを入れ替えているもので今回、片野尾消防団のポンプが入れ替わることになりました。この日は、両津消防署から消防隊員が訪れ、ポンプの始動の仕方や保管時の注意について説明を受けました。
新たに導入されたポンプは、以前のものよりエンジンの始動が容易になりましたが、いざという時にトラブルが起こらないよう団員は説明を真剣に聞き、エンジンの始動から放水、そして、停止までの手順を全員が体験しました。

実際にこの消防ポンプが稼動する機会がないことが一番です。暖房器具を使用する寒い季節となりましたが、火の取扱いには十分気をつけるよう引き続き区民の方々のご協力をお願いいたします。

 

 

 前浜地区合同市民運動会

10月10日(日)、平成22年度前浜地区合同市民運動会が前浜中学校グラウンドで開催されました。時折、雨がぱらつく天候の中、全ての競技をグラウンドで行うことができました。
「どんどんのばせ」の競技から始まり、水津保育園の園児たちによる元気なお遊戯、中学生による前中ばやしと前中ソーラン、職場対抗ムカデ競争など、最後の年齢別リレーまで参加して楽しい、見て楽しい競技が続きました。
そんな中、片野尾小チームの最終結果は最下位の3位でした。順位よりもショッキングな出来事は、綱引きの連続勝利記録も九連覇で途絶えてしまいました。綱引きの負け方を忘れてしまった猛者たちは敗戦後、シンジラレナイといった表情で天を仰いでいました。
反省会では、来年トロフィーを奪還するため新たな決意を固めていました。忙しいなか大勢の方が参加していただき、ありがとうございました。

 

 

 国分寺まつりで、歌舞伎披露

11月7日(日)に東京・国分寺市の「第27回国分寺まつり」に片野尾歌舞伎保存会が招待され歌舞伎を披露しました。
これは姉妹都市交流で佐渡市が毎年まつりに参加しているもので、今年は片野尾歌舞伎が代表して芸能を披露しました。
国分寺まつりは、毎年12万人が訪れる屋外の物産まつりです。その中での披露となるため、じっくり観賞する演目ではなく、三つの演目の見栄えの良い名場面をダイジェストで披露しました。演目は「一谷嫩軍記〜須磨浦の場〜」の前半の部分、「絵本太功記十段目〜尼ヶ崎庵室の場〜」で、加藤清正がビシッと見得をきる場面、「近江源氏先陣館〜盛綱陣屋の場〜」で盛綱のもとへ信楽太郎が勇ましく注進に駆けつける場面をそれぞれ上演しました。
一時間ほどの上演を終え整列した役者たちに、会場から大きな拍手を頂きました。
また、今回参加した18名の会員たちは、まつり前日の交流会で国分寺市長らと親睦を深めたり、応援に駆けつけた首都圏で過ごす片野尾出身者の方々と交流を図ったりするなど有意義な芸能披露遠征となりました。

 

 

 第40回 両津卓球大会

12月5日(日)に第40回両津卓球大会が両津総合体育館で行われました。
片野尾Aチームが一部リーグ、Bチームが三部リーグに出場しましたが、二チームとも善戦も実らず惜しくも決勝進出はなりませんでした。
今年もこの大会のために新潟から二人の選手が駆けつけ、一緒に清々しい汗を流してくれました。ありがとうございました。
慰労会では、みんな口々に「片野尾ふるさと館を毎週借りて、練習するぞ!」と来年へ向けて決意を固めていました。

 

一本松プレイバック

一本松のバックナンバーを紹介するコーナーです。今回は1998年6月1日に発行された一本松第4号です。

 

 「子供歌舞伎 姿消す?」

 

脚光を浴びて好評だった小学校子供歌舞伎のことについてお知らせしましたが、片野尾小学校の将来のことについて少し報告します。
両津市教育委員会では、片野尾・野浦・岩首の前浜地区三小学校を一校に統合したいとして、統合推進委員会を組織し協議を続けています。
旧水津・岩首の全地区が統合することを決議し、現在、統合校舎建設候補地として推薦されてきた六ヶ所を二〜三ヶ所に絞り込む作業をしています。段々核心に入ってきたため、地区の思惑が出てなかなか前に進まない現況です。その六ヶ所の中に面積が少ないとのことで、片野尾小学校の用地は入っていません。したがって、市が統合を予定している二〜三年後には廃校になる運命が待っている、というような状況です。
ですから創立記念式典は今回で終わりとなるでしょうし、子供歌舞伎もあと一回か二回で姿を消すのではないか、そうなればとても残念で悲しい気がします。
最近気づいたことで田舎はどこもそうですが、両津市も例外でなく、過疎化により人口が減少し、学校も保育園も児童・生徒の減少で頭を痛めています。ところが、水津保育園だけは園児数が増えて今年は保母さんを増員してもらわないと保育ができないという状況になり市へお願いし保母の増員をしてもらいました。

思い起こしてみますと、昭和55年に小学校で子供歌舞伎が始められそれ以降、歌舞伎を演じた児童が今の父母さんたちなのです。また、結婚してはいませんが、現在、片野尾や水津に帰って来て地区を支えてくれている若者の多くが、また、歌舞伎保存会の若手たちが子供歌舞伎のOBなのです。
いろいろな原因があるのでしょうが、これは、当初学校でも目標とした『我がふるさと・ふるさとを愛する』、そういう愛郷心が根付いてきたのではないか、と都合のいい解釈をしています。そうだとすれば、片野尾小学校がなくなることは、子供歌舞伎やそういう心を教えられないことにより、若者の流出を止められず、地域がさびれることにならないか、そんなことを考え、残念な気がしております。

 

 

 「消防団に協力助っ人」

先般両津市から片野尾消防団(部長・小坂泉)に対し、小型ポンプ積載車の新車が配備されました。
今まではリヤカー方式の人力で引くか、軽トラックに載せ替えてポンプだけ現地まで運ぶか、不便を強いられていました。今回の積載車配備により、すぐさま火災現場に駆けつける事ができるなど、活躍することができるようになりました。
しかし、新車が来たからとはいえ出番がないのが一番良いことですので、積載車が出動しなくても良いよう火の元には十分注意し、火災を出さないよう注意してください。

 

 

 「区役員選挙、棄権しないで」

以前は、年末の戸主による総会の場で役員選挙を行っていました。しかし、平成7年から区の条例が改正され二十歳以上の全区民の選挙によって選出されることになったため、来年の役員選挙を12月13日の日曜日に行われることになりました。
公民館役員が区長から選挙管理委員に指名され、選挙を執行しますが選挙方法など詳しいことや選挙人名簿は後日文書を配布しますので棄権せず、多数の皆さんから投票においでくださるようお願いします。

 

 

今回の紹介は以上です。歌舞伎の話題や学校閉校・開校の分岐点、消防ポンプの導入、選挙改正の話題など当時の懐かしく、節目となる貴重な記事がいくつもありました。ホームページ上ではバックナンバーを随時更新していきたいと思います。また、今後も「一本松」で紹介していきますのでお楽しみに。

 

2月に、あんこう祭り

 

村の沿道整備や歌舞伎の伝承などに取り組んでいる「片野尾21村おこし推進委員会」(会長:三国豊、構成:片野尾区、公民館、とき舞株式会社ほか)では、チャレンジ事業の一環として、2月27日(日)に「あんこう祭り」を企画しております。

これは、片野尾に大きな船を持つ漁師さんが大勢いて、毎年沢山のアンコウを水揚げしています。このアンコウを通して村おこしをできないかと企画されました。
祭りでは、区民が総出で取り組めるように、アンコウ料理のほかに、片野尾で取れる産物を中心とした物販や芸能披露を計画しています。

祭りの目玉は、やはりアンコウ。このアンコウを汁物は当然ながら、丼にして提供しようと計画を進めていますが、アンコウを唐揚げにして丼に乗せようか、フライにして丼に乗せようか試行錯誤の最中です。このあんこう丼、あんこう汁、酢物、漬物、そして、あんこ餅をセットにした「あんこうトリプルセット」を限定100食(予約制)で提供します。 
先日の全体会で各係の顔合わせも終え新年から具体的な準備に取り掛かっていきます。区民みなさまのお知恵と英知を結集した祭りとなりますよう、お気づきの点は、何でも推進委員会までお寄せ下さい。
また、当日のご協力もよろしくお願いいたします。


「片野尾あんこう祭り」

日時   2月27日(日)  午前11時〜午後3時
場所   片野尾ふるさと館
内容   ・あんこうセット予約制限定100食。(あんこう丼、あんこう汁、あんこ餅、酢物、漬物)
       ・あんこう解体ショー、特産品売、郷土芸能の紹介など

予約申込み・お問い合わせ  片野尾21村おこし推進委員会
                     電話  29-2177 (三国修一)
                          29-2505 (三国豊)
                          29-2018 (宇治義久)

 

お便り、お待ちしています

広報部では、年3回「一本松」を発行しておりますが、みなさまからのお便りを募集しております。日頃感じていること、昔の思い出、将来に期待すること、短文でも構いませんので広報部までお寄せください。

またパソコンのブログにコメントを書き込むことも可能です。日々の出来事にコメントお寄せ下さい。何卒、よろしくお願いいたします。

 

編集後記

毎年年末の編集後記では、「あっという間に今年も過ぎ去り〜」というフレーズをお決まりのように使い飽き飽きの方もいらっしゃるでしょうが、今年は歌舞伎定期公演もあり本当に短い一年間だったように感じます。

▼広報を担当してから四年になりますが、その間、部員の協力もありホームページの開設や映写会の開催など従来とは少しは違った事業も展開することができました。

▼しかし、本題である「一本松」の中身については、まだまだ改良・向上の余地があると思っています。

▼バックナンバーを読み返して感じることは、片野尾の何気ない日常が誌面に溢れている事と、それを積み重ねていく大切さです。

▼二期四年間で成し遂げられなかった部分は多々ありますが、今後の「一本松」のさらなる発展を願いながら任期を終えさせて頂きます。これまでご協力頂いた方や団体に感謝とお礼を申し上げます。誠にありがとうございました。

ご意見、ご要望はuzzy@e-sadonet.tvまでお寄せください。

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