一本松 題字

2013.5.2   第44号   編集発行 片野尾公民館



新区長あいさつ


  一本松に寄せて

     区長      後藤 國臣 (弥六郎)

 片野尾区民の皆様、お世話になっております。
 三月初旬に一本松寄稿について依頼があり、一月六日の初総会で挨拶した原稿を渡すこととしました。まあ国会で言うところの所信表明演説とでも言えるのでしょう。

 新年明けましておめでとうございます。昨年にもまして、皆様方のご健勝とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
 初総会の席上皆様を前にしてどのような挨拶をするべきか正直迷い大 変思案致しました。目の前にたまたま2010年に発行されました公民館便り「一本松」があり、そこに三国豊君の寄稿した「新区長挨拶」が載っておりました。これはちょうど今から約三年前の記事であります。そこで感じたことですが、片野尾区が直面している環境が、当時となんら変わってないということであります。高齢化や戸数の減少傾向に歯止めがかかっていません。当時の三国区長の挨拶の中で、

(1)住民の暮らしを一番に考えるべきだ。
(2)観光資源を見直すべきだ。
(3)収穫したお米に付加価値化を促進すべきだ。
(4)漁港の有利性を活用した資源の発掘をすべきだ

とそれぞれ提唱し、私もこの意見に同感であります。
 最近日本政府も「地域の元気が日本を良くする」と考えるようになりました。片野尾区民全員、老若男女年齢性別にかかわらず元気を出せばどんな難局や困難な局面があろうとも克服できるものと考えます。
 現に片野尾区では、諸先輩の力で県営中山間地域総合整備事業も完成し、中山間地域等直接支払制度や、農地・水保全管理支払制度に参加しており、年間約1千万円弱の交付金を受けております。この他、お米の有利販売を目的に、とき舞株式会社を中心として「朱鷺と暮らす郷作り認証制度」に参加、パルシステムに高付加価値米として取り扱ってもらっています。
 こうした事が、旧水津地区の中でもピリっと辛い片野尾区と言えるのでは無いでしょうか。先輩達が残してくれた路線をひたすら守りながら邁進してまいります。この維持と持続のためにも片野尾区民の皆様の全員参加がどうしても必要であります。主体的取り組みで実行し全ての基盤を再構築し、確たるものとしようではありませんか。皆様のご協力を切にお願いして冒頭の挨拶とさせていただきます。

 最後に旧公民館について記述します。片野尾区では旧公民館解体という難局を迎えています。正に、「新館ふるさと館」が残した足跡であるとも言えます。多額な費用を要してでも立ち向かわねばなりません。この解決こそが立派な建造物「新館ふるさと館」に晴れて入ることができると私は思います。皆様はどのように感じられたでしょうか。





▲あいさつに立つ後藤区長



新公民館長あいさつ



 ご協力お願い致します

   公民館長      宇治 正彦 (彦五郎)

 片野尾の皆様、いつもお世話になっております。区役員選挙の結果を知らされたとき、まったく予想もしていなかった公民館長に選出されました。こんな若輩者に公民館長という大役が務まるかと困惑していると同時に責任も感じております。

 世間は少子高齢化といわれておりますが、片野尾区も例に漏れず区民はもちろん公民館役員もかなり歳を重ねております。よって毎年の恒例行事なども公民館役員だけに留まらず、区民の皆様の協力を仰がないと運営が困難な場合もあるかも知れません。片野尾の良い伝統を無くさないよう皆様の意見を聞かせてもらいながら精一杯公民館活動をしていきたいと思います。

   区民の皆様にはご迷惑をお掛けする場合もあるかもしれませんが二年間よろしくお願い致します。 


▲あいさつに立つ宇治正彦公民館長


公民館大会



 1月27日(日)に片野尾ふるさと館にて公民館大会が開催されました。
今年は佐渡市市民課福祉保険係長の山田みどりさんより「なんとかなる認知症」という題目で、認知症の症状と対策を自らの体験をもとにわかりやすく説明してもらいました。最後には替え歌を全員で歌い、たいへん盛り上がっていたようです。

▼講師の山田みどりさん

  



 昼食をはさんで午後からは有志による演芸大会です。
 まず縁起の良い「春駒」で演芸が始まりました。


▲おめでたい春駒で始まりました

  



 小中学生はみんなでゴールデンボンバーの「女々しくて」を披露してくれました。


▲小中学生による「女々しくて」

  



 その後、藤岡正典さんによるカラオケや、軽妙なトークが光った憲介君の「ろくでなし」、片野尾の若いご婦人方が昨年十一月にも歌舞伎祭りで披露してくれた「Gee」を軽快に踊り、さらに会場を華やかに盛り上げます。


▲美声を披露してくれた藤岡さん


▲ご婦人方によるGeeは息ピッタリでした


 南組の皆さんは「きよしのソーラン節」を、中組の皆さんは「よさこいソーラン」を踊り、後日あんこう祭りでも披露してくれました。

                       
▲南組の「きよしのソーラン節」                                ▲あんこう祭りでも会場を盛り上げました

 

 今年もギター演奏をやらせてもらいました。つたない演奏でしたが応援ありがとうございました。歌ってくれた方々、また来年もお願いします。


▲二曲やらせてもらいました

  


 公民館大会の名物、学劇団による時代劇「遠山の金さん」は、今年も勧善懲悪のわかりやすいシナリオと子供たちの可愛らしい名演技が光りました。三月二十四日の「小田幸洋君(藤左ェ門)、理恵さん結婚お披露目会」でも独特な雰囲気で会場を盛り上げていたようです。


▲桜の彫り物を見せつける名場面

  


 今年も様々な出し物で会場は拍手と笑いに包まれていました。
 公民館大会は小さな子供からお年寄りまで多数参加し、交流する大切な行事です。    来年も皆様の趣向を凝らした楽しい出し物を期待しています。



片野尾あんこう祭り



2月24日(日)に第三回片野尾あんこう祭りが開催されました。
昨年と同じ単品販売方式で、あんこう汁、あんこう丼、片野尾大平汁あんこ餅を用意しました。


▲冷めないように気を使いました


 天気予報は吹雪ということもあり前日の会場設営ではテントや看板の設置に細心の注意を配ります。
 当日は予報どおり吹雪となりましたが、片野尾区民の願いが通じたのか、また過去二回の評判が良かったのか、お客様が開会前から続々と来場されます。

  


▲20kg以上のあんこうを吊るし切り

  

 あんこう解体ショーでは20kgを越す巨大あんこうが手際よく捌かれる様子に人だかりができ、興味深そうに撮影していました。
今回も各係ごとに何度も打ち合わせをし、温かい料理を提供することに特にこだわっていたようです。そのために朝早くから、はたまた前日から準備した甲斐があり、用意した料理はすべて完売で好評をもらうことができました。ふるさと館内で行われたカラオケ大会にも多数参加してくださいました。
 終了間際、強風でテントがひっくり返るハプニングもありましたが怪我人もなくほっと一安心。
閉会後、ふるさと館で行われた慰労会では、このあんこう祭りにかかわった大勢のスタッフが一堂に会し互いの労をねぎらい、その顔には充実した笑顔がこぼれていました。
 今回は佐渡おこしチャレンジ事業の最終年であるため次回の開催は未定ですが、片野尾の地域柄でもある温かいもてなしの心をいつまでも大切にしていきたいものです。


▲大勢のスタッフが集まって慰労会   

 



お便り



 ひとりで楽しむ「あそびごころ」

       宇治 一夫 甚左ェ門)

それは都々逸。都々逸は文化元年(1804年)、現茨城県石岡市で生まれた〝都々一坊扇歌〟という人が元祖だといわれる。
都々逸は特に季題がなく、人生の哀歓、風刺、人間愛を面白おかしく
起・七音(三、四)
承・七音(四、三)
転・七音(三、四)
結・五音
の26文字で詠みあげる。
私の句は、滑稽というにはまだ程遠いが、遊びのつもりで書かせていただいた。あんたも詠んでみませんか。

 苦労話を肴にそえて
         銚子ごろごろOB会

 演歌ちょっぴり 平成波に
         紅白貶(けな)して 除夜の鐘

 今朝もひげ面 剃る手で撫でて
         足に欲しいな この精力(げんき)

 末は頼む の願いも詰めて
         孫に胡麻するお年玉

 神も日どりを 休日(やすみ)に合わせ
          ねがい 受け取る小正月

          ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

甚左ェ門お父さん、いつもご寄稿ありがとうございます。短い言葉に様々な思いが込められていますね。

一本松をご覧の皆様も日々の生活の中でふと感じた思いをお寄せください。形式は何でも結構です。




編集後記


  ご寄稿をお考えの方々、紙面には毎号いっぱい空きがありますのでご安心ください。


ご意見、ご要望はuzzy@e-sadonet.tvまでお寄せください。

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