一本松 題字

2008.3.14  緊急特別版   編集発行 片野尾公民館

 

佐渡高波、片野尾でも被害


床上浸水2件、防波堤一部決壊、ガードレールなど損壊

 

片野尾集落や水津、そして佐渡島内を高波が襲ったのは二月二十 四日です。未明から強い風が吹き荒れ、次から次と高波が押し寄せてきました。この高波によって山崎さん宅(かじ屋)では午前二時頃から床上浸水、向かいの津村さん宅(風島館)でも床上浸水の被害に遭いました。この二世帯は、自主的に片野尾公民館に避難しました。


一方、水津漁港では漁船の様子を見に集まった漁師らがいる漁協の事務所内に、大きな波と共に漁網やかごなどが一気に流れ込んで宇治昭さん(彦五郎)や小坂学さん(茂一郎)が負傷しました。漁港に設置されていた防波堤の上を見上げるほどの大きな波が幾度も押し寄せ、防波堤は決壊、昨日まで住民が往来していた県道には流されたいくつもの漁船、乗用車、漁用具、そして土砂などが散乱し人々の想像を超えた自然の猛威になすすべもありませんでした。


この他、片野尾漁港の集落の防波堤も先端部が決壊、県道のガードレール損壊、三件の車庫が浸水するなど多方面に渡って被害が出ました。
高波がおさまった翌日の二十五日の午前中、消防団をはじめ区民のボランティアが床上被害にあった二件の復旧作業や集落内の清掃にあたりました。

全国でも三名の死亡者が出た今回の高波被害、市内では漁具や漁船など水産関係で八億円を超える被害を受けました。
その後、視察に訪れた県、国の関係者は一様に、被害の大きさに驚愕しながら地元民から今後の要望などについて聞き取って視察を終えましたが、早急な対応が望まれます。
最後になりましたが、被害に遭われた方々に対しまして、心よりお見舞い申し上げます。


 

歌舞伎公演中止について

四月六日(日)に、旧片野尾小学校体育館を会場に開催を予定しておりました「第十六回片野尾歌舞伎定期公演」は、高波被害による影響のため、残念ではありますが中止とさせていただきます。
定期公演を楽しみにしておられていた方々には大変申し訳ございませんが、災害復旧後には次回の公演に向けて会員一同、また頑張りますのであたたかいご声援とご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。
                                  片野尾歌舞伎保存会  

ご意見、ご要望はuzzy@e-sadonet.tvまでお寄せください。

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